セサミンのがんを予防できる理由とは

肝臓にいいイメージのある健康成分セサミン。
最近では研究によって、がん予防にも効果が高いことが判明しました。
どのようにがんに効くのか、早速見ていきましょう。

がんの原因

がんは近年、日本人の死因の1位にもなってる病気です。
以前は3人に1人と言われていた割合も2人に1人、つまり約半数ががんを患うまでになりました。
医学が進歩しているため、早期発見で治る方もたくさんいます。
ただ発見が遅れ、がんが進行してしまっていると完治は難しく、致死率がかなり高くなります。

がんはもともと健康だった細胞が、遺伝子の異常が積み重なってがん細胞が増殖していくことで発症します。
その要因としては、タバコなどの発がん性物質や日々の生活習慣、化学溶剤などの外的なものがあげられます。

この中で発がん性物質は大量の活性酸素を生み出します。
体内で発生した活性酸素は分子レベルを酸化させ、細胞の突然変異を生み出すきっかけとなります。
突然変異の細胞に対して、体の修復機能が働いているうちは、がん細胞にはなりません。
修復が追い付かなくなった時に、がん細胞が目覚めることになります。
細胞が突然変異をしたからといって、すぐにがんにはなりませんが、活性酸素はがんの原因となる要因の一つです。

セサミンのガン予防効果

セサミンとはゴマに含まれるゴマリグナンと呼ばれる抗酸化成分の一つです。
ゴマに1%程しか含まれない脂溶性の抗酸化物質の中で、セサミンはその半分以上を占めています。
肝臓にいい事から、お酒をよく飲む人にとって効果があるサプリメントのように思われることもありますが、実はがん予防にも効果的な成分です。
セサミンとがんに関する研究も進んでいて、肝臓がん予防作用や乳がん発生抑制作用などが報告されています。
セサミンががんにいいとされる理由は、その高い抗酸化作用にあります。

(1)活性酸素を減らして、がんのリスクを下げる
前項で説明した通り、活性酸素はがんの要因となります。
活性酸素はたばこだけではなく、ストレスや不規則な生活習慣と食生活によって、日々大量に発生します。
私たちの体にはSOD(抗酸化物質)と呼ばれる活性酸素を抑える成分が、もともと備わっています。
しかし、SODは30代を過ぎるとかなり少なくなっていきます。
そのため、食事などからSODの代わりの役目を果たす物質が必要となってきます。
体内でSODの代わりとなって活性酸素を除去してくれるのが、抗酸化成分セサミンです。

(2)過酸化脂質の生成を抑制する
ほかにもセサミンの特長として胃腸では分解されずに、肝臓に直接届くというものがあります。
肝臓は脂質代謝が行われている臓器で、血液中の中性脂肪やコレステロールを調整する役割を担っています。
セサミンが肝臓で抗酸化作用を発揮することで、肝臓を活性酸素のダメージから守ることができ、脂質代謝も正常に行われます。
こうして血液中の中性脂肪・コレステロールが正常に保たれ、さらにセサミンの抗酸化作用によって肝臓内や血液中の活性酸素も減少します。

そしてこのセサミンの働きは、細胞を傷つけガンのリスクを高める、過酸化脂質の生成を抑制することができます。
過酸化脂質とは、コレステロールや中性脂肪などの脂質が活性酸素によって酸化されたもので、細胞内でさらに活性酸素を発生させる有害な物質です。
肝臓内の脂質が酸化されて過酸化脂質が増えると、脂肪肝やがん細胞が形成される原因になります。
しかし、セサミンを摂取することで、血液中の中性脂肪・コレステロール量が改善され、さらに抗酸化作用によって活性酸素を減らすことで、過酸化脂質の生成が抑制される効果があります。

(3)活性酸素を減らすことで、免疫力の低下を防ぐ
また活性酸素はがんだけではなく、免疫力を低下させる原因にもなります。
活性酸素を抑制することで免疫機能が活発になり、悪性変化を起こした細胞を退治するナチュラルキラー細胞の働きが活発になります。

セサミンを日々の生活に取り入れることは、日々の健康増進だけではなく、がんなどの病気を防ぐことにも繋がっていくのです。
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