セサミンと相性のいいビタミンCとの相乗効果について

ビタミンの代表的な存在であるビタミンCは生の野菜やフルーツに含まれており、私たちの体にとって必須の栄養素です。
また抗酸化成分として肝機能の改善に効果的なセサミンですが、ビタミンCとあわせて取ることで相乗効果があります。
これら2つの成分の組み合わせは、どのように体にいいのか詳しく見ていきましょう。

ビタミンCとは

美容に効果が高いビタミンCですが、本来はL-アスコルビン酸という名前で呼ばれています。
ビタミンCが不足すると壊血病という病気にかかりますが、この病気を解明する過程で1753年に発見されました。
抗酸化作用があり、水に溶けやすく熱に弱いという性質を持っています。
コラーゲンを作る働きのほか、鉄の吸収をサポートするなど様々な働きがあります。
同じ哺乳類でも犬や猫はビタミンCを体内で合成することができますが、人間はできないため食事などから摂取する必要があります。
1日の最低所要量は100㎎で、これはミカンなら3個分に相当する量です。
ビタミンCは一度に大量に取っても体外に排出されるため、毎日取る必要があり、何度かに分けて取る方が効果的とされています。

ビタミンCとセサミンの相乗効果

ビタミンCとセサミンには共に抗酸化成分として組み合わせることで、相乗効果が期待できます。
相性の良い組み合わせとして、どのような効果があるのでしょうか。

・抗酸化作用で病気や老化の予防
私たちの体には日々、呼吸によって取り入れられた酸素の約2%が活性酸素に変化しています。
この活性酸素は酸化力が非常に強く、体内に侵入した細菌や毒素などから体を守る役割がありますが、過剰になると体内の細胞を酸化させ機能低下の原因になります。
実に病気の約9割が活性酸素によって引き起こされると考えられており、この酸化をセサミンやビタミンCなどの抗酸化成分が食い止めることで健康維持に繋がります。
セサミンは肝臓で、ビタミンCは血液中で主に抗酸化作用を発揮するため、両方を取り入れることで全身の活性酸素に対抗することができます。
活性酸素を無毒化することで病気だけではなく、老化も防止することができます。

・血行促進
セサミンには肝臓で脂質の代謝を改善することで善玉(HDL)コレステロールと悪玉(LDL)コレステロールの産生を正常にし、血液の流れをサラサラに保つ効果があります。
一方でビタミンCは、血管において抗酸化作用を発揮する成分です。
血管の一番内側にある内皮細胞と呼ばれる組織は、血管のしなやかさを保つのに重要な役割を果たしています。
この内皮細胞を活性酸素による酸化から防ぐことで、ビタミンCは血管の弾力性を保つ働きがあります。
セサミンとビタミンCを組み合わせることで血管の老化と血液の流れが悪くなるのを防ぐことができ、血行を促進するのに役立ちます。

・骨粗しょう症予防
セサミンは植物性エストロゲンとして、体内で女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをします。
このエストロゲンの役割に骨の新陳代謝に関わるものがあり、カルシウムが骨から溶け出すのを緩やかにし骨粗しょう症を予防する働きがあります。
またビタミンCにも同じような働きがあり、こちらはコラーゲンの生成に関わることで骨粗しょう症を予防します。
骨はカルシウムだけからできていると思われがちですが、5割以上はタンパク質と水からできています。
このたんぱく質の構成要素のほとんどがコラーゲンであることから、コラーゲン生成に欠かせないビタミンCは骨粗しょう症の予防に効果的というわけです。
ビタミンCと植物性エストロゲンのセサミンを組み合わせることで、骨の生成とカルシウムの流出防止という2つの点から骨粗しょう症を予防していくことができます。

ゴマ由来のセサミンはサプリメント以外にも食事から摂取することができます。
上述以外にもそれぞれに様々な効果があるビタミンCとセサミンは、ぜひとも毎日取り入れたい成分です。
ゴマドレッシングに生野菜のサラダなどを組み合わせることでも、両方を一度に摂取できるのでおすすめですよ。
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