五大栄養素あってのセサミン

セサミンは肝臓で働く抗酸化物質で、肝機能の改善や老化予防の効果があります。
ですがこの効果は、健康的な食生活を心掛けたうえで発揮されるものです。
食生活で大事なのは五大栄養素をバランスよく摂ることです。
今回は、セサミンの効果を実感するうえで重要な、五大栄養素と健康食品「セサミン」の関係を詳しく解説します。

五大栄養素とは

人間が生きていく上で必要な栄養素は「体を動かすエネルギーの元になる」と「体の機能を正常に整え、バランスを取る」の2つに大きく分かれます。
前者は三大栄養素といわれ脂質・タンパク質・炭水化物がこれにあたります。
この三大栄養素に体の機能を整えるビタミン・ミネラルを足したものが五大栄養素です。
それぞれの栄養素には具体的にはどのような物があるのでしょうか。
・三大栄養素 上述のように体を動かすエネルギーの元となるのは脂質・タンパク質・炭水化物の3つです。
実は体を動かす以外にもう一つ重要な役割が、三大栄養素にはあります。
それは「体をつくる」役割で、成長期だけではなく生涯を通じて必要になってきます。
三大栄養素それぞれの役割と食品を見ていきましょう。
脂質...エネルギーの元になる。
バターやサラダ油などの食用油や肉の脂身など。
炭水化物...エネルギーの元になる。
ご飯、パンなどの炭水化物や砂糖、芋類など。
タンパク質...体を作る材料になる。
肉、魚、卵など。
セサミンを含有しているゴマは約50%が脂肪分から出来ているため、三大栄養素では脂質にあたります。
・五大栄養素 上記の三大栄養素にビタミン・ミネラルを加えると五大栄養素になりますが、これに食物繊維を加えて6つの基礎食品群とする分け方もあります。
ビタミン...三大栄養素が正常に働くために必要な栄養素。
不足すると欠乏症を引き起こし、多すぎる場合も過剰症といった症状が出る。
水に溶ける水溶性と油に溶ける油溶性に分かれる。
ビタミンCやビタミンEが代表的。
ミネラル...ビタミンと共に三大栄養素の潤滑油の役目を果たすほか、血液や骨を構成する。
カルシウムや鉄、カリウムなどがある。

セサミンは五大栄養素ではない

セサミンはゴマに含まれる抗酸化成分の名称で、単体だとビタミンやミネラルでもないことから上記の五大栄養素に含まれません。
食事から摂取する場合はゴマから取るため脂質に分類されますが、サプリメントだと健康補助食品という扱いになります。

セサミンはあくまで健康補助食品として活用しよう

生活習慣病を防ぐには食生活を見直し五大栄養素をバランスよく取ることが1番ですが、好みや時間の制約などから理想的な食事をとることは難しい場合があります。
このような中で栄養のバランスを補ってくれるものが、健康補助食品です。
食品といっても一般的な食べ物と違い、健康補助食品は特定の成分や種類を摂取しやすい粉末やカプセル状に変えていることが特長です。
健康補助食品としてのセサミンは、ゴマの貴重な有効成分をサプリメントとして手軽に摂取することで食生活をサポートし、体の調子を整えてくれる働きがあります。
しかし健康補助食品はあくまでも補助的な役割であって、食事の代わりとなるものではありません。
単一の成分や原料から出来ているものが多いため、食事の偏りを補うことが目的です。
五大栄養素の何かが足りないことからくる不調が起きていた場合、セサミンなどの健康補助食品が特定の成分により症状の緩和に効果を発揮します。
セサミンには肝機能の改善や高血圧の予防、コレステロール値の改善など様々な効果がありますが、これらはある程度バランスの取れた食事をしていることが前提となります。
暴飲暴食などを続けていると、せっかくセサミンという成分を取ったとしても体質改善の効果は見込めません。
サプリメントは食事のサポートという位置づけで、五大栄養素に付加していくものです。
セサミンを取っているからと安心するのは禁物です。
バランスのよい食事にセサミンを加えることで、健康増進が図られていきます。
微量栄養素であるビタミン・ミネラルに三大栄養素との摂取比率の目安はありません。
しかし三大栄養素は脂質20~30%・炭水化物50~65%・タンパク質15~20%の割合で取るのがベストです。
ストレスを感じない程度に、食事のバランスを五大栄養素の点から見直していきましょう。
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