知っておきたいセサミンの抽出方法

健康や美容など幅広く効果が実感できるセサミンは、根強い人気を誇る健康補助食品です。
ゴマ由来のため、天然成分であることも人気の秘訣になっています。
セサミンはゴマから摂取することもできますが、手軽さからサプリメントを利用している方がほとんどでしょう。
このセサミンのサプリメントを選ぶ際、何を基準にしていますか。
価格や配合されている成分に目を向けることも大事ですが、抽出方法でも成分や効果に違いが出てきます。
主なセサミンの抽出方法をチェックしていきましょう。

圧搾方法

ゴマ由来のセサミンは脂溶性の抗酸化成分です。
このため、1番最初にゴマから脂質にあたる油分を絞る必要があります。
セサミンを抽出するためにゴマからオイルを絞る方法として、昔ながらの圧搾方法があります。
これはゴマを焙煎し、石臼や機械を使って絞り出していく方法です。
圧搾方法を利用することで、セサミンと同じゴマリグナン系の抗酸化成分も残りやすいというメリットがあります。
また圧搾時に低温で絞ることで、酵素が失われずにすむという点もあります。
有機溶剤を使用する方法と異なり抽出に薬品を使用しないため、安心感が高いことも特徴です。

有機溶剤を使って抽出する方法

古くからおこなわれている圧搾によって抽出すると手間や時間がかかる割には抽出量が少ないため、主流となっているのは有機溶剤を使用した抽出方法です。
こちらは効率性が高く、セサミン以外にも菜種油やオリーブオイルの抽出にも利用されています。
抽出に使う代表的な化学薬品にはノルマルヘキサンがありますが、原料の脂肪分を99.9%絞り出すことができます。
ほかにも抽出に使える薬剤としてはエーテルやクロロホルムなどがありますが、いずれもそのままでは毒性が高いため抽出後に成分を高温処理することで薬品をとばしています。

発酵させてから抽出する方法

セサミンは抗酸化成分としてだけではなく、植物性エストロゲンとしての働きもある成分です。
この植物性エストロゲンが体内で女性ホルモンの代わりとして受容体と結合するには、配糖体から非配糖体という分子の小さなものに変わる必要があります。
納豆やみそに含まれる植物性エストロゲンの大豆イソフラボンは発酵によって非配糖体になっているため、吸収率が高いことが特長です。
植物性エストロゲンとしての吸収を考え、セサミンもゴマの段階で乳酸菌と一緒に発酵・過熱してから抽出する方法もあります。
これらの段階を踏むことでセサミンが乳酸菌によって分解され非配糖体になり、体内で植物性エストロゲンとしての役割を発揮しやすくなります。

セサミンを抽出する最適な方法は、確立されていないのが現状です。
それぞれの方法のメリットとデメリットを見極めたうえで、自分に合ったセサミンのサプリメントを選んでいきましょう。
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