セサミンの摂取目安量について

抗酸化作用としてだけではなく、植物性エストロゲンとしての作用を持つセサミンには様々な効果があります。
この効果を実感するために、どのくらいのセサミンを取ればいいのでしょうか。
セサミンの摂取目安量について解説していきます。

医薬品ではないセサミン

日本では食べ物や薬など口に含むものは、食品か医薬品のどちらかに分類されます。
セサミンは多くの健康効果が研究によって確認されていますが、食品に分類されています。
よく健康補助食品と呼ばれますが、これは正式な名称ではありません。
食品に分類されるセサミンは医薬品と同じように効果・効能について記載することが法律上、禁止されています。
また効果を出すための摂取目安量についても、食品に対しては定めてはいけない決まりになっています。
このため、セサミンには公式な摂取目安量が存在しません。

1日10㎎のセサミンとは

公式ではないものの、セサミンは1日10㎎取ることで効果を実感しやすくなるとされています。
この10㎎とはセサミンのサプリメントを販売する大手メーカーの見解であり、ほかの会社のサプリメントの多くもこれを参考に1日10㎎前後のセサミンが摂れる製品を販売しています。
ただし、中には1日に20~40㎎のセサミンを取れるサプリメントも存在します。
他の製品と比べてしまうと、過剰摂取に繋がるのではないかと心配になりますよね。
しかし摂取目安量もない代わりに、上限量もセサミンには存在しません。
実際に効果を調べる研究では、1日に200㎎ものセサミンを被験者に摂取してもらった例もあります。
このような大量ともとれるセサミンを取っても、現段階ではセサミンの副作用は報告されていません。
セサミンは目安量が不明確な成分なのです。

10㎎のセサミンをゴマから取る

セサミン10㎎というと、サプリメントでは3粒前後です。(製品ごとにバラつきはあります)
しかしゴマから取ると、3000粒の量を必要とします。
これはゴマ1粒にセサミンが、0.5%ほどしか含まれていないためです。
ゴマは半分以上が脂質から構成されています。
セサミンはゴマリグナンと呼ばれるポリフェノールの1つですが、ゴマリグナン自体はゴマ1粒に1%ほどしか含まれていません。
このゴマリグナンの中で、半分以上を占めるのがセサミンです。
ゴマ全体の1%の半分なので、セサミンは0.5%とごくわずかな含有量なのです。
ゴマは粒が小さいため、3000粒といっても大さじ1杯程です。
自炊中心の生活を送っている方には楽にクリアできる量ですよね。
ただし、セサミン取る際に注意しなければならないことは硬い殻です。
ゴマを覆う殻は消化吸収が悪いため、擦るなどして細かくしなければ中のセサミンを摂取できません。
硬い殻に注意すれば、セサミン10㎎をゴマから取ることは難しくないでしょう。
ただしごまは脂質を多く含むことも考慮して、脂質の摂りすぎにならないような食生活に注意してください。

セサミンをどのくらい取れば、目的の健康効果を得られるか気になりますよね。
しかし目安量も上限量も存在しないセサミンは、自分の体に合った量を取り続けることが1番です。
サプリメントの場合は他の成分が含まれていることが多く、セサミン以外の成分で過剰摂取になる場合があるので気をつけましょう。
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