セサミンについて

セサミンはゴマ由来の健康成分です。
サプリメントとして非常に人気があるため、様々な種類の製品を目にしますよね。
どのような成分か気になっている方のために、セサミンについて詳しく解説します。

セサミンとは

セサミンはゴマや米、麦に含まれる抗酸化成分、リグナンの一つです。
米や麦は生成過程で失われてしまうため、リグナンというとゴマに含まれるゴマリグナンを指します。
世界各地で古くから健康への効果が認められてきたゴマですが、セサミンの発見は1980年代半ばで比較的最近のことです。
ゴマを代表する成分のゴマリグナンですが、ゴマ1粒の中に1%しか含まれていません。
この中でセサミンが1番多く半分ほどを占めていて、他にはセサモールやセサモリン、セサミノールなどのゴマリグナンが知られています。
セサミンだけを見るとゴマ1粒あたり0.5%前後の含有量で、とても貴重な成分です。

セサミンの特徴

・肝臓で働く抗酸化作用 病気の9割は体内で発生する活性酸素が原因です。
活性酸素はストレスや喫煙、生活習慣の乱れなどが原因で体内に増えていき、増えすぎると健康な細胞を酸化させて傷つけてしまう性質があります。
この活性酸素の害を体内のSOD酵素と共に抑えてくれるのが抗酸化成分です。
セサミンは他の抗酸化成分と違い、肝臓で抗酸化作用を発揮することが特長です。
肝臓は解毒や代謝、胆汁の生成など500以上もの機能を持つだけではなく、体内における活性酸素の最大の発生源でもあります。
この発生源でセサミンが作用することで、活性酸素が原因の不調や老化に効率よく対処することができます。
・植物性エストロゲンとしての働き また抗酸化成分としてだけではなく、植物性エストロゲンとしての側面も持つことがセサミンの人気を後押しする理由です。
植物性エストロゲンには女性ホルモンをサポートする働きがあり、女性の心強い味方になってくれます。
女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンの2種類があります。
これらのホルモンがバランスを保つことで女性の体は心身ともに健やかに過ごすことができますが、分泌不足などでバランスが崩れることもあります。
このバランスを取り戻してくれる成分が、セサミンや大豆イソフラボンに代表される植物性エストロゲンです。
植物性エストロゲンが不足したエストロゲンの代わりに働くことで、女性ホルモンの乱れによる生理不順や不正出血などを予防します。
植物性エストロゲンはエストロゲンの代わりとして作用するだけではなく、エストロゲンが過剰の場合は抑制する調整作用があります。
このためセサミンは更年期障害をサポートしてくれる天然成分として、女性にも人気があります。

セサミンの効果

セサミンは肝臓への作用だけではなく、植物性エストロゲンとしての働きから効果にも多様性があります。
主なセサミンの効果を見ていきましょう。
・肝機能の改善 ・二日酔いの防止 ・血行促進 ・シミ・しわの予防(美肌効果) ・生活習慣病の予防 ・高血圧の予防 ・育毛促進 ・更年期症状の改善 以上のように、様々な効果がセサミンにはあります。
一つの成分で多くの効果を得られることが人気の理由でもありますが、他の成分と組み合わせることで更なる相乗効果も望むことができます。
セサミンと相性の良い成分にはビタミンEや魚油のDHA・EPA、コエンザイムQ10などがあります。

セサミンの目安摂取量

日本において私たちが口にするものは、薬か食品に分類されます。
セサミンの場合は食品に分類されるため、公式には目安量というものが存在しません。
しかし一般的な見解として、セサミンは1日に10㎎摂取すると効果を実感しやすいとされています。
これはゴマでいうと3000粒にあたり、大さじ1杯の量です。
手軽なことからサプリメントから取る方も多いですが、すりゴマなど料理に使うことで摂取することもできます。
セサミンの効果を実感するまでには、長く取り続けることが大切です。
1日10㎎を目安にストレスのない方法で摂取していきましょう。
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