二日酔い防止にはセサミンが効く

セサミンの二日酔い防止効果とは

肝機能を改善させる効果がよく知られているセサミン。
二日酔いに悩む人にとって、救世主になる存在として注目が集まっています。
そんなセサミンは肝臓で働く抗酸化物質として、アルコールの代謝を促進してくれる働きがあります。
どうしてセサミンを摂ると二日酔い対策になるのか、詳しく見ていきましょう。

なぜ二日酔いになるのか

お酒は大人になると、付き合いでどうしても断れずに飲むことも多くなってきますよね。
そうなると、次の日は二日酔いで苦しむこともしばしば。
どうして、この二日酔いは起こるのでしょうか。

体内にアルコールが入ると体をめぐり、肝臓にたどり着きます。
ここでアルコールはADH(アルコール脱水素酵素)という酵素によって、アセトアルデヒドという物質に分解されます。
実はこのアセトアルデヒドは飲酒時に顔が赤くなったり、吐き気や頭痛が起きたりする原因となる毒性のある物質です。
肝臓でアセトアルデヒドはALDH(アセトアルデヒド脱水素酵素)という酵素によって、最終的に水と二酸化炭素に分解されて体外に排出されます。
しかし、肝臓の処理能力を上回るアルコールを摂取してしまうと、分解が上手く進まず、毒性のあるアセトアルデヒドが体内に残ることになってしまいます。
これが原因で、吐き気や頭痛などの症状が現れます。
つまり、肝臓で酵素の働きによってアルコールをうまく分解し、更にアセトアルデヒドを分解できないと、二日酔いとして苦しむことになるのです。

二日酔いに効果があるセサミン

できれば、二日酔いをしないに越したことはないですよね。
その対策として、効果があるのがセサミンです。
セサミンが二日酔い対策になるのには、二つの理由があります。
この二つの理由を、早速見ていきましょう。

セサミンの酵素活性化の働きとは

体内でアセトアルデヒドを代謝させる鍵となる酵素のADHとALDH。
この二つの酵素の働きを活性化させるのが、セサミンです。
ある実験ではセサミンを摂取することによりADHは約1.68倍、ALDHは約3.41倍も働きが活性化されたという結果が報告されています。
お酒に強いか、そうでないかを左右する酵素ALDH。
お酒に弱い人はこのALDHが生まれつき少ないため、毒性物質アセトアルデヒドを排出できずに酔ってしまいます。
この酵素を活性化させるセサミンは、二日酔い対策にぴったりの成分なのです。

セサミンの肝細胞を守る効能とは

肝臓をサポートする働きで、もう一つ注目したいのがセサミンの抗酸化作用です。
健康な細胞を傷つける活性酸素から、私たちを守ってくれる存在として、抗酸化成分はアンチエイジングや健康維持に注目されていますよね。
その抗酸化成分の中で、肝臓に直接働きかけてくれるのがセサミンの特徴です。
実は体全体の中で、60~70%もの活性酸素を発生させる肝臓。
若い頃はSODと呼ばれる酵素によって活性酸素を除去できますが、20代後半から徐々にその働きは低下していきます。
除去されない活性酸素が貯まると肝臓の脂肪分が過酸化脂質へと変化していき、脂肪肝などの原因になります。
そこで肝臓に直接働きかける数少ない抗酸化成分として、セサミンに注目が集まっています。
セサミンはその抗酸化作用によって肝臓に溜まった活性酸素を抑え、肝機能の低下を防いでくれます。
肝機能そのものが低下すると、アルコール処理能力も自ずと下がっていきます。
肝機能を高めることで、アルコール処理能力を高めて、二日酔い予防に繋がるのです。
そこでアルコールの分解だけでなく、肝臓の健康維持にも役立つセサミンは一石二鳥ですね。

ですが、どんなにセサミンが二日酔い対策に効果を発揮すると言っても、飲みすぎは禁物です。
また、生まれつきALDHが少なくお酒に弱い体質の人は、セサミンを摂ることで突然お酒に強くなれるわけではありません。
セサミンはあくまでアルコール分解をサポートしてくれる存在だと認識しましょう。
それぞれにあった適量を守って、楽しくお酒は飲んでいきたいですね。
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