セサミンの摂取で気をつけたいアレルギーとは

最近、健康への効果から人気が高まっているセサミン。
様々な効果の一つに、アレルギー反応を抑制する働きがあります。
しかし反対に、最近ではゴマアレルギーを発症する人が増えています。
セサミンでアレルギーを起こす可能性について、詳しく見ていきましょう。

ごまアレルギーとは

2013年に消費者庁はごまをアレルギー表示品目に追加することを定めました。
新しい品目が追加されたのは、2004年にバナナが追加されてから9年ぶりです。
ごまアレルギーはごまだけでなく、ごま油などのごま関連製品を取ることでアレルギー症状が出ます。

アレルギーは免疫系といって、体を守るはずの機能が異常な反応をすることで起こります。
体内に入り異物(抗原)と認識された物に対し、抗体が過剰反応している状態です。
この異物を排除しようとする抗体がIgE抗体と呼ばれるもので、花粉やごまなどの抗原と結びつくことでロイコトリエンやヒスタミンを体内に放ちます。
ヒスタミンなどの化学物質は、全身を巡ることで神経を刺激し、アレルギー症状となって現れます。
症状の出方は軽いものから重いものまで様々で、症状が表れるまでの時間も異なります。
子どものころになくても、花粉症など大人になってからアレルギーを引き起こすケースもあります。

ごまアレルギーが増えた理由とは

近年、ごまアレルギーが増えている原因として、次の二つが理由として考えられます。

・ごまの健康効果に注目が集まったことで、離乳食に混ぜるなど摂取の低年齢化が進み、異種タンパク質への拒絶反応が起きた
・核家族化でごま油を使い切る前に酸化が進み、これを使い続けたことによるもの

ごまアレルギーの特徴

幼児に多い牛乳や卵などのアレルギーは成長とともに治まることが多いのですが、ごまアレルギーは治療に時間がかかることが特長です。

ごまアレルギーの症状としては

・体の一部もしくは全身に腫れや赤み、湿疹、かゆみなどが出る
・目のかゆみや鼻水、くしゃみ
・喘息に伴う呼吸困難

などがあります。
アレルギー症状のうち、短時間で全身に症状が出るケースをアナフィラキシーと呼びます。
時として命を脅かす状態に陥ることもあり、これをアナフィラキシーショックといいます。
症状としては血圧が低下したり、意識を失ったりなどがあります。
どのアレルギーにも共通して言えることですが、反応を起こす異物の量や症状は人によって様々です。
またアレルギー症状を起こすまでの時間もアレルゲンによって異なり、個人差も存在します。

セサミンでアレルギーを起こす可能性がある人

ごまと似た構造分子を持つ食べ物にヘーゼルナッツ、キウイフルーツ、ライ麦があります。
これらの食物に対し、アレルギーを持つ人はごまにも反応しやすいので注意が必要です。
アトピー性皮膚炎の方はごまアレルギーを起こしやすく、肌の状態に連動してアレルギー反応が出ます。

セサミンはごま由来の成分のため、ごまに対しアレルギーを持つ方は摂取を控えましょう。
少しでもアレルギーと考えられる症状が出た場合、医療機関の受診をおすすめします。
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