セサミンを高齢者におすすめしたい理由とは

加齢によって増える活性酸素を減らしてくれる

美容だけでなく、健康維持の観点からも重視される抗酸化成分。
老化の原因物質である活性酸素から、健康な細胞を守る働きをしてくれます。
ゴマに含まれるセサミンは、そのような抗酸化力を持つポリフェノールの一つです。
抗酸化成分には分類上、3つ種類があります。

脂溶性成分:脂質に存在し、主に細胞膜を守る働き
水溶性成分:血液などの体液に存在し、細胞の内外を守る
中間的成分:脂溶性と水溶性、両者の役割を果たす

この中でセサミンは脂溶性成分に分類されます。
セサミンの抗酸化物質としての特徴は、肝臓で抗酸化作用を発揮することです。
体内の活性酸素の8割は肝臓で発生すると言われています。
セサミンはその肝臓で抗酸化物質として働いてくれる稀有な存在です。
20代後半から、体内にもともと備わっている活性酸素を除去する力は衰えていきます。
細胞の酸化を防ぐために、ポリフェノールを積極的に摂ることが健康維持の秘訣です。

骨粗しょう症の予防・改善に役立つ

高齢者にセサミンがいいとされる理由の二つ目は、骨粗鬆症対策になる点です。
骨粗鬆症は加齢による骨密度の低下によって、カルシウムが不足して、骨がもろくなってしまう病気です。

そこで活躍するのが、セサミンの血流を改善する働きです。
血流が悪くなる原因として、血液中の中性脂肪やコレステロールが高いケースが挙げられます。
セサミンは抗酸化物質として肝臓で主に活躍する物質です。
肝臓は血液中のコレステロールを調整する脂質代謝が行われている臓器です。
およそ5000以上の仕事を担っている肝臓では、多くの活性酸素が発生します。
セサミンは肝臓で抗酸化作用を発揮することで、肝臓を活性酸素のダメージから守り、正常な脂質代謝をサポートします。
このセサミンの働きによって血液中のコレステロール量が改善され、血液をサラサラの状態に戻す効果があります。
血流が改善されることにより、カルシウムなどの栄養素が体中に行き渡るようになります。
結果として骨密度がアップし、骨粗鬆症の予防に繋がります。

また女性は特に、閉経後に骨密度が低下する傾向にあります。
それは、閉経後に女性ホルモンの分泌が減少するからです。
女性ホルモンのエストロゲンは、骨からカルシウムが溶け出すのを抑制し、骨密度を調整する働きがあります。
セサミンは大豆に含まれるイソフラボンと同様に、女性ホルモンと似たような働きをする植物性エストロゲンです。
セサミンの植物性エストロゲンとしての働きが女性ホルモン不足を補い、骨密度の低下を防いでくれるのです。

高血圧の対策にも

生活習慣病の原因である高血圧。
自覚症状がない高血圧は、そのままにしておくと心筋梗塞や脳卒中に繋がる厄介なものです。
そのような高血圧に対しても、セサミンはパワーを発揮します。
これは医学的にも証明されていて、高血圧の人が1か月の間毎日セサミンを60㎎摂取したところ、血圧が下がったと報告されています。

血圧低下に役立つセサミンの作用は、活性酸素の除去と前項でも説明した血中のコレステロール値の改善です。

血液中の活性酸素は脂質と結合して過酸化脂質となり、悪玉コレステロールとなります。
悪玉コレステロールが血液中に増えていくと、血栓ができやすくなり、血管は次第にしなやかさを失い、硬くなっていきます。
このことが慢性的に続くと高血圧になり、次第に動脈硬化へと繋がっていきます。

セサミンは肝臓で脂質代謝をサポートすることで、血液中の過酸化脂質となる脂質量を調整します。
また、肝臓で抗酸化作用を発揮することで、肝臓から血液に乗って全身に流れる活性酸素量を減らします。
こうしてドロドロ血液を予防・改善し、血液がサラサラになることで、高血圧も改善されます。

抗酸化成分として様々な効果が期待できるセサミン。
上記以外でも活性酸素の除去によって、認知症予防にも効果的です。
ゴマから摂るのも毎日となると大変なので、サプリメントを活用して上手に取り入れたいですね。
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