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ゴマの健康成分セサミンとは
健康維持に効果的なセサミンは、ゴマに含まれる抗酸化成分です。日本の食卓に身近なゴマの凄いパワーを見ていきましょう。
ゴマに含まれるセサミン
セサミンはゴマに含まれる抗酸化成分ゴマリグナンの一つです。ゴマリグナンにはセサミンの他にもセサモールやセサモリン、セサミノールなどがあります。
ただしこれらのゴマリグナンを合わせても、ゴマの中では約1%程しか含まれていません。
この1%のゴマリグナンの中で約半分の含有量を占めるのがセサミンです。
全体から見るとゴマの約0.5%ほどしか含まれていないため、貴重な成分といえます。
ゴマには白ごま、金ゴマ、黒ゴマ、茶ゴマの4種類がありますが、種類によってセサミンの含有量は変わりません。
セサミンの嬉しい効果
セサミンは健康やアンチエイジングに多くの効果があります。効果の代表的なものをチェックしていきましょう。
・強力な抗酸化作用
セサミンはポリフェノールと呼ばれる植物由来の抗酸化成分の一つです。
「抗酸化作用」とは、体内で発生する有害物質「活性酸素」を除去する働きのことです。
活性酸素は、本来は細菌やウィルスと戦う役割がありますが、ストレスや紫外線、生活習慣の乱れなどが原因で増えすぎると、健康な細胞を酸化させ、機能を低下させてしまいます。
ポリフェノールは地球上に5000種類以上あるとされます。
セサミンがほかのポリフェノールと異なる点は多くのポリフェノールが血管中で抗酸化作用を発揮するのに対し、セサミンは肝臓で抗酸化成分として働くことです。
肝臓で働くことのメリットは、活性酸素を抑えていく効率性にあります。
成人の場合、1日100ℓ以上の活性酸素が体内で発生しています。
この中で7割強の発生源になっているのは肝臓で、この活性酸素をセサミンが抑えることで全体量を減らすことに繋がります。
セサミンが抗酸化成分として人気は高い背景には、以上のような理由があったのです。
・肝機能改善
セサミンには抗酸化成分として肝細胞を酸化から守り、機能が低下するのを防ぐ役割があります。
これ以外にもセサミンは、肝臓の代謝機能を改善する効果があります。
代謝や解毒など肝臓が500種類以上の機能を担う中の一つに、コレステロールの生成があります。
しかし肝臓が上手く機能していないと代謝が正常に行われず、コレステロールが血液中に過剰になってしまいます。
このコレステロールの代謝を促進し、肝機能を改善していくのがセサミンです。
セサミンは代謝に関わる酵素を活性化させることで、肝臓の代謝機能を正常に戻す働きがあります。
・女性ホルモンのバランスを整える効果
セサミンは抗酸化成分であると同時に、植物性エストロゲンでもあります。
女性ホルモンのエストロゲンと似た作用を持つ植物性エストロゲンは、体内でホルモンのバランスを整える働きがあります。
エストロゲンとプロゲステロンの2つの女性ホルモンはバランスが大事と言われていますが、セサミンはエストロゲンの不足と過剰の両方に対処することができます。
これらのことからホルモンバランスの乱れから起こる女性特有のトラブルに、セサミンが効果的なのです。
上記以外にも、セサミンは美肌効果や生活習慣病を予防するなどの効果があります。
1日の摂取目安量
ゴマの健康成分セサミンを、1日にどれくらい取れば効果が実感できるようになるのでしょうか。セサミンをサプリで摂る場合は、健康補助食品のため医薬品と異なり特に指定などはありませんが、一般的に1日10㎎のセサミンが摂取目安量とされます。
これは大さじ1杯ほどのゴマから取れるセサミンの量です。
ゴマから摂取したい場合のポイントとして、すり潰すなどして硬い殻を細かくしましょう。
殻は消化に悪いため、そのままだとセサミンを吸収できないからです。
また毎日10㎎のセサミンを食事から取るのが面倒な方には、手軽なサプリメントがおすすめです。
ゴマに含まれるセサミンは天然由来なので、安心して取れる健康成分です。
効果が出るまでには数か月間取り続けることが必要なので、根気よく体質改善を目指していきましょう。