にんにく配合のセサミンのサプリメント

セサミンと相乗効果がある成分を配合したサプリメントが数多く出回っている中で、にんにく配合の商品があるのをご存知ですか。
古くからにんにくは世界中で食材だけでなく、薬としても用いられてきました。
にんにくの効果とセサミンの関係について、早速見ていきましょう。

にんにくの効果の素

にんにくは記録によると6千年もの昔から効果が高い食材として、重宝されてきました。
日本でも古事記に登場するなど、古来より食材として使われてきた歴史があります。
このようなにんにくは現在料理だけでなく、健康成分として注目が集まっています。
健康食品として用いられるにんにくですが、その効果を発揮しているのはアリシンと呼ばれるイオウ化合物が中心です。
このアリシンはにんにくに含まれるアリインという成分が、にんにくを切ったり、すり潰したりした時にアリナーゼと呼ばれる酵素と反応してできる化合物です。
アリシン自体は不安定なため、熱や空気中の物質と反応することでアホエンやスコルジニンといった数十種類の化合物へと変化します。
これらのイオン化合物がにんにくの効果の素となっています。

にんにくとセサミンの相乗効果

にんにく由来のイオン化合物にはいくつか効果がありますが、この中でセサミンと相乗効果があるものを中心に見ていきましょう。

・解毒効果
にんにくにはキレート作用と呼ばれる解毒効果があることで知られています。
これは人体に溜まった過剰な重金属と結合することで、排出する解毒作用です。
重金属の中には亜鉛や銅、鉄など人間の生理機能に必要なものもありますが、過剰に溜まることで人体に悪影響を及ぼします。
サプリメントで一緒に配合されているセサミンにも、間接的に解毒をもたらす効果があります。
肝臓は人体の中で解毒を司る臓器ですが、セサミンは肝機能を改善することでこの解毒作用をサポートします。
人間は日々の生活の中で呼吸や飲食、喫煙によって、多くの毒素を取り入れています。
にんにくとセサミンの解毒作用を組み合わせることで、これらの毒素を体外に排出しやすくなるという相乗効果が得られるのです。

・抗酸化作用
にんにくには、セサミンと同様に抗酸化作用があります。
にんにくに含まれる抗酸化物質は15種類以上が確認されており、ビタミンEを始めアホエンやアリシンなどのイオウ化合物も抗酸化作用があります。
これらの物質が、体内で発生した活性酸素による老化を防ぐ働きをします。
セサミンは肝臓で効果を発揮するという特徴がありますが、他の抗酸化成分と組み合わせることでより体全体の活性酸素を抑えることができます。

・コレステロール値の改善効果
にんにくにはコレステロールの値を改善させる効果があります。
この改善をもたらすものとして、にんにく由来のイオン化合物が胆汁へ余分なコレステロールを排出する働きとコレステロールの合成を抑制する働きの二つが挙げられます。
セサミンにも血中のコレステロールを改善する効果があるため、にんにくと一緒に取ることで生活習慣病で問題となるLDL(悪玉)コレステロールを減らしやすくすることができます。

にんにくの殺菌作用

セサミンとの相乗効果はないものの、にんにくの特筆すべき効果として殺菌作用があります。
鰹の刺身を食べる際の薬味として用いられるにんにくのすりおろしですが、味を楽しむ以外にも強力な殺菌作用があることで知られています。
特にアリシンの殺菌作用は8~12万倍に薄めても効果を発揮するほどの強さがあります。
このような殺菌成分を含むにんにくには、ポツリヌス菌やブドウ球菌など72種類の感染症を抑える働きがあります。
しかし殺菌作用が強いということは、人間に必要な細菌まで排除してしまうことに繋がります。
長期間、大量に摂取することでビタミンの生成に必要な細菌の減少を招き、ビタミン欠乏症を引き起こしてしまうケースもあります。
生のにんにくのすりおろしに特に強い殺菌作用が認められるため、過剰摂取は気をつけましょう。
生のものなら1日1片まで摂取しても、人体に悪影響はありません。
サプリで摂る分には、決められた摂取量を守っていれば心配はないでしょう。

にんにくは疲労回復にも効果的です。
セサミンが一緒に配合されたサプリメントを取ることで、疲れに負けない強い体を目指しましょう。
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